2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

たねをとるのは自然権 - 種苗法に寄せて

種苗法改正を巡って、いろいろな人の声を聞くようになった。私は以前、自家採種に関する本の編集に携わったこともあって、この方面には決して無関心ではない。けれど、法制度に関してはその本の著者グループの間でさえ温度差があり、私のようなシロウトがあ…

Web 2.0 以前のテレワーク - ノマド的生き方の思い出

私は若いころ、学参業界と呼ばれた出版業界の片隅でフリーの編集者をしていた。地味で泥臭い仕事で、だから大学を卒業しなかった私でも潜り込むことができたわけだ。主な業務は原稿作成から下版までの校正作業を含む一切だ。写植の時代から電算写植、DTP黎明…

インスタントラーメンの思い出

世間のひとに比べれば、私はインスタントラーメンを食べないのだと思う。半年ほど前だったか、従姉妹と話していて、「月に1袋か2袋ぐらいは食べるかなあ」と言ったら、「うそ、あんなん、毎日食べるやん!」と驚かれた。月に1袋か2袋というのはそれでも私の…

なぜいま9月新学期を語るべきではないのか - 意見は変わるのが当たり前

思いもかけず「9月入学」の議論が行われるようになって、マズいなと思っている。本質からズレまくっているからだ。それに関してはもう1週間も前に書いた。 mazmot.hatenablog.com 「9月」は手段であって目的ではない。そして、手段としても既に遅きに失して…

感染拡大から抜け出る細い道が見えてきた、ような気がする

専門家じゃないのでものすごく雑な話になる。たとえば抗体検査で抗体ありと出ても必ずしもそれで再度の感染をしない保証にはならないとか、たぶん詳しい人にはごく初歩になる前提とかもすっ飛ばしているかもしれない。けれど、抗体検査の結果がぼちぼちと出…

学校はどうすればいいのだろう - 現在進行中の不具合

春休みを含めれば既に2ヶ月、そしてこの先の1ヶ月の合計3ヶ月にわたる学校休業は、既に大きな被害をもたらしている。直接の原因は天災である。新型コロナウィルスの流行がなければこういった事態にはなっていないわけで、そういう意味では誰の責任でもない。…

「授業」はもう時代遅れなのか - 言葉はていねいに使わなければいけないなあ

授業ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説 教師が諸分野の知識,技能を生徒に習得させるために行う活動。講義や一斉教授など教師中心の授業が伝統的であったが,今日では新教育の影響で,生徒の自主性や経験が重んじられ,多様な授業方式がある。また…

どのような形で「感染拡大下の教育」が可能になるのか - 極論としての試案

学校のスタートを9月にするという政策が動きはじめているようだ。1ヶ月前からそれを主張してきた私は、複雑な思いをかかえている。それに関しては前回のエントリに簡略に書いた。 mazmot.hatenablog.com 正直、この話題には少し辟易してきていて、そろそろ別…