2025-01-01から1年間の記事一覧

ある編集者の思い出

前回、前々回とこのブログでリチャード・ブローティガンの「風に吹きはらわれてしまわないように」の出版告知の記事を書いている。 www.chikumashobo.co.jp 『風に吹きはらわれてしまわないように』リチャード・ブローティガン | 筑摩書房 この小説と私のか…

『風に吹きはらわれてしまわないように』

ひさしぶりの翻訳書が明日書店に並ぶ。 www.chikumashobo.co.jp 1週間ほど前には見本も届いたし、昨日あたりから書店への配本もはじまっているようだ。奥付の発行日は12月10日だし、「12日発売」という情報がどの程度の意味を持つのかよくわからない。紙の本…

老人の繰り言について

世の中を引退した年寄りなんて暇なものだろうと思うのだけれど、老母に言わせればとんでもないということになる。年寄りは忙しい。そういわれて改めて老母の日常を観察すると、それはたしかにそうだ。たとえば先週訪れたときには「寒くなってきたから衣替え…

短期記憶をなくすということ

ここのところ連続して90歳を迎えた老母の話を書いている。 mazmot.hatenablog.com mazmot.hatenablog.com ほかにネタはないのかと言われそうだが、ネタはある。ただ、タイミングを見計らっているうちにどんどん逃げていく感じで、記事にあげていない。それで…

電脳の幻想に迷う時代

ひとつ前のエントリで、老母のことを書いた。認知症が進んで実際にやっていない行動(この場合は入院している人のお見舞い)を事実と誤認してしまうという、それだけとりあげればかなり悲惨な状況だ。ただ、本人に悲壮感はなく、また、虚構を事実と言い張る…

認知症の雨月物語的解釈

Virtual realityという言葉はだいぶ古くから使われている。確かな記憶ではないのだけれど、VRなんてものが実質的になかった1990年代にはもうあちこちで目にしていた(だからジャミロクワイのVirtual Insanityなんて曲も生まれたわけだろう)。Virtualという…

数学教育における四則演算指導の意味

大学の授業で四則演算を教えることの是非について、最近よく議論を見かける。これは文部科学省が「それってどうなのよ」と指摘したことに端を発して、「そんなことを大学で教えるべきではない」「いや、高校までの教育でそれができていないのならどこかで補…

ウソだらけの人生の始まりだったのか?

今週のお題が「4月1日の思い出」ということで、別にふだんはそういうのに乗る趣味はないのだけれど、やっぱり忘れられない思い出があるから、改めてここに書いておこう。あれはほんと、どういう意味だったのだろうと、未だによくわからないでいるのだから。 …

ポン菓子の思い出

ポン菓子の日本での普及に関しては詳しい研究があるようなので、そちらを参照してもらうのがいいだろう。 ポン菓子の起源と米・韓・中・台および愛媛県のポン菓子の食文化The Origin of the puffed rice and the Pongashi Culturein U.S.A., Korea, China, T…