2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

保育園の仕事と経営者の仕事と

What business are you in? 私は「ガープの世界」以来のジョン・アーヴィングのファンなのだが、彼の作品群のなかで特に印象に残っているシーンがある。季節労働者の作業場でもあり宿所でもあるサイダーハウスでリンゴ酒の醸造中に、労働者のひとりであるジ…

障害を個性と言い切れる時代まで、まだまだ遠い

障害者について何かを書けるほど、私は障害者のことを知らない。もちろん身近にも障害者はいて、たとえば老齢の父親は近頃、障害者手帳を交付された。役所に行って手続きをしたのは私だから、これはまちがいない。ただ、だからといって障害者のことが以前よ…

子どもはどこまでわかれば大人になれるのだろうか

How many roads must a man walk down before you call him a man. ボブ・ディランの出世作、風に吹かれての歌い出しだ。いろいろ解釈はあるだろうが、人間は生物学的な存在だけでは人間ではなく、社会的に一人前と認められることが必要だ、というふうに読み…

蚊帳を吊っている

子どもの頃、夏になると蚊帳を吊っていた。どこの家でもそうだったのかまでは知らない。田舎の方ではヤブ蚊が多いから、蚊帳は普通だったのではないかと思う。ただし、それほど長い間ではなかったようにも思う。そのうちに蚊は蚊取り線香で追い払うようにな…

なぜ比率の理解度が低いのか - 人間の成長の階梯と論理の要請の間で失われるもの

「%」がわからない? 日本の大学生がパーセントを理解できていないというようなブログ記事を見かけた。 toyokeizai.net日本の大学生が「%」を理解できなくなった理由 | ブックス・レビュー | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準 大学生が百分率を理…

なぜビジョンを語らないのか - それができれば苦労はないのだが

太陽光発電のことを書いたひとつ前のエントリがやたらとアクセスが集中して、ちょっと困惑している。確かに太陽光発電に関連するある領域は私の専門と言ってもいいのかもしれない。けれど、底の浅い専門だし、その他にもっと自分にとって重要なことはたくさ…

太陽光発電は終わったのか?

太陽光発電に関する政策を巡っては、当初から現在に至るまで、誤解が絶えない。そして、太陽光発電は、誤解をもとに持ち上げられたり批判されたりしてきている。太陽光発電そのものは持ち上げられるべきものでも批判されるべきものでもない。それに関する政…

畑ぐらい手伝えよ、の理想と現実

あまり自分とは関係のない増田(通称アノニマスダイアリー、いや、逆だ)記事に雑なコメントをつけたらそこそこに星がついた。雑なコメントをだったなあと思うけど、書き直すには長くなるので、こっちで追記みたいなことをしておこう。ま、元記事の趣旨とは…