下馬評通りのアメリカ大統領選テレビ討論

テレビ討論、YouTubeでのオンライン中継が終了した。

トランプは基本的に「オレは凄い、オレはエライ、オレに任せれば全てうまくいく」しか言わなかったし、クリントンはそれに反論していただけ。政策について話しはじめても、「オレならもっとうまくやる」という漠然とした反応では議論にならない。ある意味、うまいやり方だが、それがどこまで通用したのかな?

これは、その人が政治というものに対してどういうイメージを持っているのかということで、はっきりと好みが分かれるところだろう。政治を会社の経営、トップが優れた判断で舵を切っていくものと思う人にとっては、相手をねじ伏せるトランプの勝ち。政治というのは多くの利害を調整し、さまざまな人々の意見を行政に反映させる知的労働だと考える人にとっては、クリントンのほうが好ましいだろう。前者が独裁主義、後者が民主主義的なスタイルのように見えるかもしれないが、アメリカの民主制度というのはある程度両者を折衷したものでもあるわけで、どっちが正しいとも言い切れんのだろう。特に、サクセスストーリーが好まれる「アメリカンドリーム」の風土では、「自分は優れた経営者に投票するだけの選別眼を持っている」という自己満足感を充足してくれる候補に人気が集まるのは自然なことかもしれない。

 

トランプ大統領については、近いうちに別記事をアップする予定。(追記:下記記事)

mazmot.hatenablog.com

 

 

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追々記:第2回の感想はこちら。

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