シアワセの容相

あしたはこっちだ

貧しさと人生と

人殺しは特殊なことではない - 内なる残虐性を見落とさないために

昔は列車内でよく本を読んだ。最近それほどでもない理由は、クルマを運転するようになって電車移動の時間が減ったことでもあるが、パソコンのバッテリの性能が上がって、座れる限りはラップトップで仕事してることの方が増えたからでもある。いいことなのか…

熱い人に出会わない

これまでの人生で、何度も熱い人に出会ってきた。その多くはただ熱いだけ、暑苦しいだけの人だったが、なかには「この人は確かに情熱に見合った行動力がある」と思わせてくれる人もいた。何人かのそんな人の下で働くことができたのはラッキーだったと思う。 …

真実以後にモノを書くこと - あるいは私小説家とブロガーと

若い頃、「気軽に『真実』という言葉を使うな」と釘を刺されたことがある。もう記憶もはっきりしていないのだけれど、たぶん酒の席かなんかで、「君の言う『真実』は、単なる『事実』だろう。事実をいくら積み上げても真実には至らない」というような話では…

図書館の本は待って読もうよ - マックで女子高生ならぬ、ファミレスで女子中学生の話題に反応して

図書館の歴史は古い。「図書館」といえば少し意味が狭まるが、ライブラリ、つまり情報を蓄積した場所ということならば古代メソポタミアの粘土板の時代まで遡るそうだ。情報が紙に記載されていた時代には図書館は当然紙の文書の保管庫であり、教会や大学のよ…

スパム発信者になってしまった! - これは自分を振り返る機会かもしれない

今朝(というよりもう昨日の朝)、メールを見たら、契約しているレンタルサーバーから「メール送信件数の上限を超過しております」との連絡。やばいよ! 全く心当たりがないのに、1000件以上のメールが送信されている。あわてた。 よく聞く話だがどこか遠い…

男の子は働かない。 - ユニセフの報告書、だそうだ

BBCのニュースを見ていると、ユニセフの報告書によれば少女が少年に比べて40%も多く無賃金労働をさせられている、とのこと。世界的に。この場合の少女の定義は10歳から14歳らしい。無賃金でというのは、つまりは家事労働。料理や掃除といった日本でも想像し…

正確な定義の重要性 ─ 不毛な論議を避けるために

「教師の仕事」はいったい何? 「中学校教師の「保健室に通うやっかいな子」という相談に対しての回答が素晴らしいと話題に」という記事に対して多くのブコメがついているので気になってみてみたら、ずいぶんと否定的な反応が多いのにびっくりした。それを読…

カナリアは死ななくていい ─ もしくは、よりよい未来をつくるために

大義のためにはLED 「LEDって、みんな平気なの?」 突然そう尋ねられたのは、車がトンネルの中を走っているときだった。 「LEDの光って、刺激が強すぎない? 気持ちが攻撃的になってしまう」 確かにLEDの光は人工的だ。けれど、私はそこまでは思わない。光の…

日記 ─ または、糖尿病患者との7分間

週末に遠出をするので、昨日、車屋にオイル交換と点検をお願いに行った。近所のブックオフで時間を潰し、約束の時間を気にしながらガレージの前まで来たときに、声をかけられた──ような気がした。 ずいぶんとゆっくり歩いている人がいるなあとは思っていた。…

貧困に対処すること ─ あるいは、とりあえずMNPしようよという話?

あなたの貧困は私の貧困ではないという奇妙な話 貧困は、解決しなければならない問題だろうか。そりゃあ当然だろうと、多くの人がいうはず。けれど、そのときのイメージは、実は人によって大きくちがう。イメージがちがうから、話がかみ合わない。本日はそう…

Mさんへの報告 ─ または「人生にムダなどない」ということについて

若気の至りに痛い苦言 Mさんは、私のクラブの先輩であると同時に顧問教官という立場でもあった。だから、私が大学をやめるにあたって、心配、というよりももっと高い立場からの意見を出してくれた。もちろん若造の私は耳を傾けようとさえしなかった。が、け…

獣道の楽しみとアホらしさ ─ または大学中退者の末路について

秋の「キャニオニング」は楽しいだろうな 先日、妻が息子を「キャニオニング」に連れて行きたいと言ってきた。場所を聞いてみると、むかし、山岳部の連中と一緒に行った美しい沢である。「沢登りに行くのか」と思ったら、どうもそうでもない。所要時間から考…

そんじゃ、「正義」の話でもするか ─ または、言葉は難しいという話

「普遍的な正義」はあるのか? サンデル教授の本は読んでいない。「正義」とかあんまり興味はないので。けれど、言葉には興味、というより、商売上、やむにやまれぬ関心がある。そういう意味で、こんなブログ記事を読んで、「そういえば、そんな言葉もあった…

日本語は難しい

形容動詞は嫌い 数日前、こういう記事を書いた。 mazmot.hatenablog.com そのなかで、かつて社会学の領域でpovertyの訳語として使われていた「貧乏」が「貧困」に置き換わった理由を言葉の劣化によるものではないかと推測した。「貧乏」が古くから日常的に使…

貧困か、貧乏か?

人の噂もなんとやら 下火にはなったが、いっとき、「NHKの貧困報道問題」みたいなのがあっちこっちで賑やかだった。ほぼ終息したようなので、あえて元ネタみたいなのをさがすよりも自分自身の感覚としてざっとまとめると、 NHKが、貧困に関するローカルなフ…